子連れの再婚はやめた方が良い?後悔しないために知っておくこと
2018/04/28
目次
後悔する子連れの再婚
離婚率は年々増加傾向にあることをご存知でしょうか。
女性の社会進出に伴い、結婚後も仕事をし続ける女性が増えたことが離婚の一因とも言われています。
昔は経済力がない女性にとって離婚はかなりの覚悟が必要でしたが、現在では経済に関する不安が減少したことで、離婚へのハードルが下がったのです。
ただし、ハードルが下がったとは言え、子供を連れての離婚には相当な覚悟が必要。
今までは夫の収入をメインとして生活を送ってきた女性にとって、経済のすべてを自分で補っていかなければなりません。
さらには子育てをする際に誰かを頼ることも難しいのです。
子供にとって親の離婚は精神的なダメージも大きく、離婚後情緒不安定になってしまう場合もあるでしょう。
離婚は親の問題あり、子供は無関係とはいえ、子供を巻き込んでしまうのも事実です。
覚悟の末、離婚を選択し新たな生活を送っていくことになります。
夫が原因での離婚の場合、子供との生活は穏やかなものになるでしょう。
生活が安定してくると、好きな人ができたり、誰かに癒されたいと感じることがあると思います。
ここでネックになってくるのが子供。
もしその相手と交際することになったとして、子供をまた混乱させてしまうのではないかと悩み苦しんでいる女性が多くいます。
相手によっては再婚をすることを意識するかもしれません。
一緒にいて子供も懐いているなら尚のこと考えることでしょう。
ただし、子連れの再婚は問題点が多いのも事実です。
子連れの再婚はやめた方が良い?
再婚後後悔することのないようその問題について考えてみてください。
これはあくまでも例ですが、女児の子供がいる家庭で養父を迎えるにあたり、性虐待の対象となってしまうこともあります。
また、再婚してから子供を邪魔にするようになったり、暴力や暴言が出てくることもあるのです。
ニュースなどでは年間かなりの数の児童虐待について報道されています。
『自分の再婚相手はそんなことはしない』と思い込んでいると子供を不幸にしてしまう可能性すらあるのです。
子連れの再婚のリスクは大なり小なり発生してしまいます。
もちろん良い関係を築くこともできるでしょう。
しかし、間に入るあなた自身が子供と相手に対してしっかり向き合うことができなければ再婚をしたことを後悔する結末を迎えるかもしれません。
あなたにとって一番大切なのは彼ですか?それとも子供ですか?その答えは聞かなくてもわかると思います。
子供にとって負担のない結論を出してください。
子連れだからこそ上手くいく再婚もある
子連れの再婚はハードルが高いとお話しましたが、子連れだからこそうまくいくパターンもあります。
例え血が繋がっていなくても、子供を可愛がってくれる相手に出会えることもあるでしょう。
そして、子供も相手を信頼し、心を寄せてくれるかもしれません。
ただ、もちろん再婚には幸せなことばかりではなく、悲しいことや辛いことも待っているかもしれません。
そのことを理解した上で、うまくいく子連れ再婚について考えてみてください。
昨今では、晩婚化に伴い不妊治療を行っている夫婦が増えています。
不妊治療を行う際に検査をし、子供を持つことができないと言われることは珍しくありません。
子供を望んでいる夫婦にとって、どちらかに問題が発生した場合は離婚へと進んでしまうことも少なくないのです。
夫婦二人で生きていく人生を送ることもあるでしょうが、どちらかが子供を強く望んでいると夫婦関係は破綻しやすく、不妊の原因である方はそれを受けいれるしかできないのが現状です。
子供ができないことで離婚をした場合、子連れの人との交際はプラスと考えることができます。
子供を持つことが絶望的だったのであれば尚更です。
血が繋がっていない子供であっても、子供がいる家族を望み、その子供が夫婦の架け橋となってくれる存在であれば、子連れ再婚はメリットだらけとも言えるのです。
もちろん、子供を望んでいたとしてもうまくいかないパターンもあります。
子供ができない人にとっては子連れの人は魅力的です。
特に男性不妊の場合は、子供を持つことが簡単ではありませんから、シングルマザーとの交際は希望に満ち溢れています。
最初はうまくいかないこともたくさんあるでしょうし、子供が女児であればどのように接していいのかわからないなどの悩みも出てくるでしょう。
これは血が繋がっていないからではなく、どの父親もぶつかる壁です。
血の繋がりも大切ですが、何よりも寝食を共にしていく家族の繋がりの方が子供にとっては重要で、居心地の良さを与えてあげることができれば家族仲もうまくいきます。
子供が小さい場合
子連れ再婚がうまくいくパターンとしては、子供がまだ赤ちゃんである場合です。
赤ちゃんの時から一緒に育てていくことで父親の自覚を持つことができます。
父性というのは血が繋がっているかどうかだけではありません。
小さくて尊い存在を大切に思う心があれば、父性は目覚めるでしょう。
逆に物心がついてからの再婚の方がリスクが高く、本当の父親という存在を認識していると受け入れてもらえないことも多いのです。
その為、子連れ再婚は子供の年齢が低年齢である方が好ましいと言われています。
子供が大きい場合
逆に、子供がある程度大きくなっている段階での再婚もうまくいくパターンがあります。
この場合は子供の後押しがあることで、母親としての悩みを軽減してくれるでしょう。
母親の幸せが子供の幸せであることも少なくありません。
母親が心から信頼している人であれば、家族になることを受け入れてくれることもあるでしょう。
思春期を過ぎたあたりの年齢の子供がいる場合にうまくいくようです。
子連れ再婚と言っても、子供の年齢によって相手を受け入れてくれるかどうか変わってきます。
一番難しいのが本当の父親を認識している場合と、思春期あたりの再婚です。
子供の成長と共に受け入れてくれる場合もありますが、この年齢の子供がいる場合はハードルが高く、相手とうまく折り合いを付けて接することができないかもしれません。
子連れ再婚で一番大切なのは、子供の気持ちです。
この気持ちを無視してしまうようでは、家族として機能していくことができません。
自分たちの気持ちだけで行動することのないように注意しましょう。
子連れの再婚は珍しくない?
昔は離婚そのものが世間体が悪く、問題として考えられてきました。
離婚をする人は人間として欠陥があるとすら思われていたのです。
しかし、ここ近年では夫婦関係が破たんしているのに関わらず、生活を共にしていくぐらいなら離婚を選択した方がマシと考える人達が増えました。
シングルマザー、シングルファーザーは今や珍しい存在ではなくなっています。
子供が小学校に入学すると多くの人が知るのが、『思っている以上にシングルが多いこと』です。
幼稚園などに子供を通わせていると、ほとんどの方が両親共に揃っていて、奥さんが専業主婦なんて環境がありますが、小学校に通うようになると保育園出身の子たちも含まれて来るので、シングル家庭の子供もいるようになります。
母の日や父の日に関する行事を一切行わない小学校も増えてきましたし、シングル家庭への配慮も徹底しています。
また、同じように再婚家庭も少なくありません。
再婚だからこそ仲の良い家庭もある
授業参観に熱心に夫婦で来られているかと思えば、噂で再婚家庭だと知ることもあるようです。
実際に子連れの再婚は多く、昔に比べたらそのことを隠す傾向もありません。
これは時代が変化したことが一番の要因と言えます。
今の時代、結婚はかなり大変なことと認識されています。
結婚そのものは責任が生じるものですから、大変なことに変わりはありませんが、色々なことを考えすぎてしまい勢いで結婚する若者は減ったようです。
若い時には経済力もなく、生活を支えていくことができないこともあって、結婚に躊躇してしまうことが多く、いざ結婚してもちょっとしたことで生活そのものを放棄してしまう人も増えました。
自立している女性が増えた?
女性が仕事を結婚後も継続して続けている場合は、離婚へのリスクも減り、子供を連れて出て行ってしまうことも少なくありません。
専業主婦が少なくなったことも離婚への拍車になっているのです。
また、家庭内で起こる暴力や暴言などによって精神的に追い詰められるケースも増えており、離婚を選択せざるを得ないこともあるようです。
離婚へのハードルが下がったことで、新たな人生をリスタートしようと動く人が増えたのも事実です。
子供がいても再婚をすることは悪いことではありませんし、子供がいることを理解した上で再婚してくれる相手に感謝が生まれることも多いでしょう。
このように子連れの再婚は今や珍しいものではなく、年々増加傾向にあることは間違いありません。
あなたの周りにも子連れ再婚の人が一組はいるでしょう。
子連れだからこそ注意すること
子供がいない者同士が再婚をする場合、お互い一度失敗している分その点を補ってやり直すことができる人と、また同じことを繰り返す人がいます。
経験したことを活かすことができなければ前回の二の前になってしまいますが、経験を活かすことができればより良い関係性を作り出すことも可能なのです。
しかし、これはあくまでも子供がいないケースであり、子連れ再婚の場合は二人の関係性だけではダメなのです。
子連れ再婚には多くの問題が発生しやすく、再婚してから後悔している人も少なくありません。
子連れ再婚だからこそ注意しなくてはいけないことがたくさんあるのです。
自分が子連れの場合
自分が子連れの場合は、相手のことを子供の父親(母親)としてしか見られなくなるリスクもあります。
また子供自身が相手を好きになってくれなかったり、相手が子供を邪魔者扱いすることも珍しくありません。
100%お互いを受け入れることができなかったとしても、お互いに歩み寄る気持ちがあるかないかで状況は変わってくるでしょう。
表面的には受け入れているようでも、実際は子供が受け入れていなかったり、相手が拒否をしているのであれば再婚そのものを見直してみる必要があります。
家族として生活していく以上、最初から相性が悪い場合には自分の気持ちを優先するのではなく、子供の事を気にかけてあげることが大切です。
相手が子連れの場合
相手が子連れの場合は自分に懐いてくれないなどの悩みが生じるでしょう。
子供に懐かれないと再婚どころではない為、接し方に注意が必要です。
子供が本当の父親(母親)の存在を知っている場合、「本当の親じゃないのに」と乱暴な言葉を投げかけてくることもあるでしょう。
この言葉は一生懸命家族になろうとしている立場からすればショックですが、それに対してもグッと我慢してあげてください。
子供は再婚に伴い、色々なことを我慢しています。
引っ越しが必要となったり、学校を転校しなくては行けなかったり親が思う以上に精神的な負担は大きいのです。
その状況の中、いきなり今日から父親(母親)として扱えは乱暴すぎます。
子供の心に寄り添い、適度な距離を大切にしていきましょう。
最初から受け入れることができる子供はほとんどいません。
根気強く対応していきましょう。
お互いが子連れの場合
お互いに子連れ再婚の場合、双方の子供同士が相性が悪い場合もあります。
一緒に生活をする前に何度か会って食事をしたり、レジャーに行くなどハードルを下げるような工夫が大切です。
子連れの再婚で後悔しない様にするためには
子連れ再婚で後悔しない為に気をつけなくてはいけないのが、子供の気持ちと再婚相手の気持ちです。
自分が子連れで再婚した場合、中立の立場に立って対応していかなければなりません。
中立と言っても、子供を優先するべきではありますが、思春期あたりになると思ってもいないような言葉を投げかけてくるようなこともありますので、その際には再婚相手の気持ちも汲んであげましょう。
また、再婚相手が子供に対して遠慮をしてしまうことがあります。
言いたいことも言えずに我慢してしまったり、様子を窺うようになることもあります。
言いたいことを我慢し続けるのは健全とは言えません。
特に家庭の中での我慢は不健全。
子供が悪いことをした時には叱ることも大切ですし、自分の気持ちを子供に伝えていくことも大切です。
子連れ再婚だからこそ、家族になろうと焦るのも良くありません。
子供にとっては父親(母親)が新しくできたことをすんなり受け入れることはできません。
その為、ゆっくりと距離を縮めていくようにしましょう。
子供との関わり合い方
早く家族として仲良くしたいと思っても、その焦りは子供にプレッシャーを与えてしまい逆効果になることもあります。
さらに、再婚相手と子供がうまくいかない時に子供を責めてはいけません。
離婚も再婚も大人が勝手にしたことであって子供はある意味被害者です。
その被害者を責めるなんてあってはなりません。
そのことをしっかり理解しておかないと、仲良くできない子供を責めてしまうことになるでしょう。
子供は責められれば責められるほど心を閉ざしてしまいます。
実の親であるあなたに対しても不信感を抱くようになりますので、気をつけてください。
子供がいる再婚を良かったと思えるようにするには、子供を優先して考えることが大切です。
子供は大人のアクセサリーではありません。
子供を邪魔者扱いしたり、仲良くしなさいと強制することのないように注意しましょう。
環境や生活リズムなど子供にとっても新しい環境というのは不安が付きまとうものですし、精神的な負担は大きく、少しの事でも感情的になってしまうことがあります。
逆に今までとは明らかに違った様子を見せることもあるでしょう。
そのような状態に子供がなっていないかどうかしっかり見てあげること、話を聞いてあげることを意識的に行っていきましょう。
必要以上に甘やかす必要はありませんが、子供の気持ちを無視した行動や言動は避けることをおすすめします。
まとめ
「子連れの再婚はやめた方が良い?後悔しないために知っておくこと」いかがでしたか?
子連れの再婚は大変な事かもしれません。
しかし、人生100%楽して生活していく事はできません。
再婚に関しては悲観的な方もいるかもしれませんが、自分がしたいことなら自信をもって行動していきましょう。
その上で子供の存在を優先する心は忘れないようにしましょう。
時間はかかるかもしれませんが、貴方の関わり合い方は子供には伝わりますし、理解してくれる時がきます。
再婚が最高のスタートになりますように・・。