1.2-ペンタンジオールの効果とはスキンケアに使われる理由
化粧品を選ぶときに何を気にしていますか?
パラベンや界面活性剤が配合されていないスキンケアを選んでいる方も少なくはないでしょうか。
今回ご紹介する「1.2-ペンタンジオール」は、防腐剤フリー、ノンパラベンとして使われることのある成分です。
何故、防腐剤フリー、ノンパラベンなのに、スキンケアが腐りにくいのか。
また化粧品、乳液、美容液など使われているのか。
何故美容成分として注目されているのか、調べてみましたので参考にしてみてください。
目次
1.2-ペンタンジオールとは
1.2-ペンタンジオールとはヘキシレングリコールとも呼ばれることがある炭化水素と蟻酸の無色透明の多価アルコールで、保湿剤に使用するほかには、抗菌力の強い溶剤としてもよく使用されています。
蟻酸とは蟻、モミ、松などの成分のことを言い、水やエタノールによく溶けます。
化粧水、乳液、保質液、美容液、クリームなどのスキンケア商品によく使用されている物質です。
優れた抗菌力
5パーセント以下の低濃度でも抗菌力があるので、抗菌剤の一種であるパラベンを使用していない、ノンパラベン化粧品によく使用されています。
または防腐剤の配合を減らすために併用されることも多いです。
グリセリンと感触が似ているため、さっぱりした感触で、感触剤として使用されることもあります。
1.2-ペンタンジオールは危険性はないものの、高濃度で使用してしまった場合は、かぶれ、肌荒れ、ただれなどを引き起こす可能性があるので使用濃度には注意が必要となります。
多価アルコールなのでアルコールに対してアレルギーを持っている人は、ヒリヒリするような感じがある可能性がありますが、通常は刺激性は強くない成分なので安全に使用することが出来ます。
敏感肌やアトピーの人でも使用することが可能な事も注目される理由です。
1.2-ペンタンジオールの効果
高い保湿力
1.2-ペンタンジオールの効果ですが、まずは高い保湿性を上げることが出来ます。
化粧水、乳液、保質液、クリームなどのスキンケア化粧品には、主に防腐剤の代わりとして使用されることが多いです。
感触剤として
感触剤としても使用されることがあるので、ジェルなどにも配合されていることがあります。
他の保湿剤よりも抗菌性が高いことがわかっていて、製品に対しての保存性を高めることにも優れていることから、防腐剤を使用していない防腐剤フリーや、ノンパラベンの化粧品などに使用されることが多いです。
また、防腐剤の量を減らすために配合されることもあります。
多価アルコール
多価アルコールなので、アルコールに対してアレルギーを持っている人は肌にのせると刺激を感じる場合もありますが、基本的には低刺激で安全性の高い成分になります。
肌の弱い人でも安心して使用することが出来ます。
1.2-ペンタンジオールとセットで使用される成分と効果ですが、パパイヤのラテックスから分離した安定型のプロテアーゼとして、水、パパイン、カルボマー、カプリリルグリコース、アルギン酸Naとともに使用されます。
肌の美しさをよみがえらせてくれて、若々しさを再生する手伝いをしてくれる効果を期待することが出来ます。
ノンパラベン化粧品に使われている
防腐力
1.2-ペンタンジオールはパラベンとほぼ同等の防腐力があることから、ノンパラベン化粧品に使用されています。
市販の化粧品は未開封の状態で、3年間の品質保持をしなければいけないという決まりがあります。
なお、3年以内しか持たないという場合は、食品などと同じで消費期限を表示する決まりがあります。
市販の化粧品で消費期限がかかれているものはあまりありません。
つまりほとんどの化粧品には防腐剤が使用されているということになります。
さらに化粧品に配合する防腐剤は厚生労働省が定めているポジティブリストに掲載されているものしか使用することが出来ません。
ポジティブリストに掲載されているのは、防腐剤、紫外線吸収剤、タール色素になります。
防腐剤は外部から微生物の混入があった場合に微生物を増殖させないようにするもので、殺菌剤は微生物を死滅させるものです。
界面活性剤を使用しなくてもいい理由
殺菌剤の中には防腐剤としても併用できるものもあり、パラベンは最もよく使用されている防腐剤です。
水に溶けないので合成界面活性剤と混ぜて溶かし込んでいることがほとんどです。
1.2-ペンタンジオールを使用することによってパラベンの代わりになることから、界面活性剤を使用しないで済むというメリットもあります。
界面活性剤を気にする方にとっては、注目される美容成分です。
安全性や副作用は
1.2-ペンタンジオールは安全性の高い成分という認識にあたります。
重大な副作用の心配などは、通常に使用している限りはとくに心配する必要はありません。
化粧品での保湿剤や防腐剤の使用量を減らすためにも用いられていることから、そのことがよくわかります。
アルコールアレルギーの場合
多価アルコールなので、アルコールに対してアレルギーを持っている人の場合は、使用すると多少肌がヒリヒリしてしまう可能性もあるので、肌に合わない場合はすぐに使用を中止して、赤みやかゆみなどが治らない場合は、すぐにかかりつけの医師に相談するようにしましょう。
一般的には濃度が低い製品であれば刺激もなく安全性がとても高い成分なので、敏感肌の人でもアトピー肌の人でも1.2-ペンタンジオールが配合されている化粧品をとくに気にすることなく使用することが可能です。
低い毒性レベル
化粧品毒性判定事典の毒性レベルは、「毒性なし」「△」「■」「■■」となっています。
△は2個から3個で■1個に換算、■が多いほど毒性が強いということになります。
毒性成分の合計が■4つ以上で使用不可というような判断方法となります。
1.2-ペンタンジオールは△なので、毒性に関して問題はないということが出来ます。
こんな女性にオススメ
1.2-ペンタンジオールの配合されている化粧品をオススメな女性ですが、パラベンの使用していない化粧品を使いたい人、合成界面活性剤不使用の化粧品を使用したい人、肌の弱い人、アトピー肌の人などにとくにオススメになります。
基本的にパラベンなどの防腐剤は化粧品を作るにあたって使用しなければいけません。
1.2-ペンタンジオールはパラベンと同じくらいの防腐剤としての力があることから、ノンパラベンの化粧品に使用されていたり、また防腐剤の量を減らすために使用されていることから、肌への刺激性は低くなると考えることが出来ます。
またパラベンは水に溶けないので、化粧品に使用する場合は合成界面活性剤を混ぜて、溶かしてから化粧品に配合されていることが多いです。
合成系面活性剤の入った化粧品を使用したくないという女性にも、1.2-ペンタンジオールで代理している化粧品の使用をオススメすることが出来ます。
防腐剤などでかぶれる方に
安全性の高い成分なので、防腐剤の入った化粧品でかぶれた経験のある人など、使用してみる価値は十分にある成分になります。
アレルギーもアルコールアレルギーを持っている人以外であれば、とくに問題ありません。
普通の化粧品だと赤くなってしまう人なども使用をオススメします。
まとめ
「1.2-ペンタンジオールの効果とはスキンケアに使われる理由」いかがでしたか。
スキンケア選びは、どんな成分が入っているかがとても大切になってきます。
パラベンや界面活性剤を気にする女性も少なくないと思います。
今回ご紹介した、1.2-ペンタンジオール配合の化粧品を試してみてはいかがでしょうか。
美肌は.comでは、1.2-ペンタンジオール配合のオールインワンジェル「シミウス」の記事もありますので、スキンケアの参考にしてみてください。