キトサンの働き | 食品添加物としての働きと排出する働きとは?
2018/01/02
「キトサンの働き | 食品添加物としての働きと排出する働きとは?」
最近サプリメントで人気のキトサン。
ダイエットや健康にいいとして、老若男女問わず愛用者が続出しているとか。
そんなキトサンには、大きく分けて二つの顔があることをご存知ですか?
というわけで、今回はキトサンの「食品添加物としての働き」と「食品添加物を排出する働き」の二つの面に着目したいと思います。
キトサンが持つ様々な顔に、あなたもびっくりしてしまうかも?
目次
キトサンとは
そもそもキトサンとはいったいどういう成分なのか?
今回初めてキトサンという名前を聞いた、なんていう人にもわかりやすく説明したいと思います。
キトサンは食物繊維の一種
キトサンとはキチンという天然に存在する多糖類に化学処理を施して作られる成分。
キチンはカニ・エビの殻や昆虫の外皮、イカや貝などの軟体動物、キノコを含む菌類の細胞壁などに存在し、
我々の口に入るキトサンはその大部分がカニやエビの殻から抽出したキチンより作られます。
と、難しい話はここまで。
「それで結局キトサンってなんなの?」
そう聞かれれば答えは一つ。
キトサンとは、食物繊維です。
キトサンは我々人間が持っている消化酵素では消化されません。
そのため不溶性食物繊維に分類されるのです。
食物繊維は我々人間にとって第6の栄養素ともいわれるほど重要なもの。
整腸作用によってお腹の中を綺麗にするだけではなく、それに伴う美肌効果やダイエット効果、健康に大きく寄与する効果も認められています。
現代日本人は食物繊維不足が顕著だと言われているのをご存知ですか?
キトサンをうまく利用することで食物繊維の摂取量を増やし、美容や健康に役立てるのは賢い選択だと言えますね。
キトサンの利用例
そんなキトサン。
比較的加工が容易であることから、サプリメントとして以外にも色んなところで利用されています。
例えば医療分野。
キトサンは人工皮膚や縫合糸、人工透析膜や人口靭帯、薬剤用カプセルなど、多くのものに応用されています。
一般にはなかなか知られることはないですが、医療の現場はキトサンであふれているんですね!
現代の進歩した医療技術において、キトサンはもはや欠かせない存在といえます。
また、農業分野や工業分野、環境分野においてもキトサンは大活躍。
生物資源由来であることから将来的な資源の枯渇の可能性が低く、自然に分解される性能ゆえにここまで広く利用できるわけです。
さらにもう一つ、キトサンが利用される場として私たちにとっても身近な分野があります。
それが、食品分野。
サプリメントのように健康食品として利用されるだけではありません。
あなたの食生活、よく見てみればキトサンだらけかも?
次項で詳しく説明します。
食品添加物としてのキトサン
キトサンは食品添加物としても多彩な役割を持っています。
代表的なのが増粘剤としての役割。
食品に粘りやとろみ、滑らかな感じを与えつつ分離を防止し、安定性を向上させます。
また、加工した食品の雑菌増殖を抑えて保存性を増す作用があり、従来の防腐剤と比較しても安全性が高いため安心して口にすることができます。
食品添加物としてのキトサンの大まかな役割は上記のとおりですが、時にはその枠にとらわれず、製造用剤として様々な食品に利用されています。
(製造用剤とは機能や用途が多岐にわたり分類が難しいものを便宜上まとめた呼び方です)
食品添加物として活躍の場を広げるキトサン。
しかし…。
実はそんなキトサンには、食品添加物を排出する作用があるんです。
一体どういうことか?
詳しくは次項で。
食品添加物を排出するキトサン
食品添加物であるキトサンが食品添加物を排出する?
なんだかややこしい話ですが、ここでは食品添加物としてではなく、食物繊維としてのキトサンに注目してみましょう。
食物繊維の特徴といえば、腸内環境を整えてくれることは皆さんご存知ですよね。
その食物繊維の中でもキトサンは唯一プラスの電気を帯びています。
それに対して取りすぎると身体に悪い脂質や塩分、人体に有害な重金属・放射性物質や食品添加物などはマイナスの電気を帯びています。
このことによって、キトサンはそれら有害な物質を吸着排出する、いわゆるデトックスが非常に高いという特徴があります。
この作用によって食物繊維の中でも腸内環境を整えるものとして特に注目を集めているのです。
つまり、キトサンは食品添加剤として私たちの食卓を充実させるとともに、食物繊維として健康を守ってくれているというわけなのです。
サプリで摂取したときの効果は?
そんなキトサンをサプリメントで摂取したとき、一体どんな効果が得られるのでしょうか?
デトックス作用によるダイエット効果
一番大きい効果としては、整腸作用とデトックス効果でしょうか。
繰り返しになりますが、キトサンは腸内に蓄積された過剰な脂質や塩分、食品添加物などの排出を促してくれます。
この作用により腸内での有毒ガス発生が抑制され、おなかもすっきり。
ダイエット効果も期待できるというわけです。
コレステロール値の低減
さらに、キトサンにはコレステロール値を下げる作用があります。
その仕組みの根本にあるのは、キトサンが持つ胆汁酸を排出するという働き。
胆汁酸はコレステロールから作られるもので、胆のうには常に一定の量が蓄えられています。
しかし、キトサンによって小腸で胆汁酸が吸着・排出されてしまうと、この蓄えも減少してしまいます。
焦った体は胆汁酸の量を元に戻そうと、血中のコレステロールを使って胆汁酸を作り出します。
その結果、コレステロール値が減少するという仕組みなのです。
その他のさまざまな効果
他にもキトサンには塩分吸着による血圧上昇抑制や、異物排出による免疫機能上昇が認められており、
さらに最近はがん細胞への働きや抗がん剤による副作用の緩和、精神的症状への働きも注目されています。
キトサンが多くの人に愛される理由は、単なるダイエットサプリでは終わらないその数えきれない魅力にあったわけですね。
おわりに
「キトサンの働き | 食品添加物としての働きと排出する働きとは?」いかがでしたか。
今回はキトサンの二つの面に着目してみました。
ただのサプリメントではない、キトサンのその魅力。
ダイエットに悩む方や健康に悩む方の手助けになり、さらには日常の食卓を充実させてくれるキトサン。
まさに、老若男女問わず愛される成分と言っていいでしょう。
今現在、体の不調やダイエットに悩んでいる方。
そのお悩みや不調も、もしかしたらキトサンが解決してくれるかもしれません。
まずは気軽に、サプリメントを試してみてはいかがでしょうか?