グリコシルトレハロースの効果と化粧品の特徴とは
2017/09/05
トレハロースという言葉を聞いたことはありますか?
くしゃくしゃになっている乾燥したシイタケに水を与えると、元に戻るのは実は「トレハロース」の働きが関係しているからです。
そして最近になって、グリコシルトレハロースとして乾燥からお肌を守るとして化粧品などに使われるようになってきています。
今回は、お肌にとってうれしい働きをする「グリコシルトレハロース」について調べてみました。
目次
グリコシルトレハロースとは
グリコシルトレハロースとは、トウモロコシデンプンを分解してつくられるトレハロースに数個のグルコースが結合した多糖体のことです。
驚異の保水力
トレハロースは乾燥した状態や低温でも細胞の死滅を防止する役割があると言われています。
乾燥地帯で生息している生物の多くにトレハロースが見つかるため、生物に欠かせない水分を保持する役割がある事がわかります。
砂漠に生息する植物の中には、水を与えると活発に成長するというものがあります。
このような生物の生体内には高濃度のトレハロースが存在していることが特徴です。
トレハロースが細胞に対してなんらかの作用をもたらしているため、乾燥した場所でも生き延びることができると言えるでしょう。
シイタケは乾燥重量比で約20%のトレハロースを含んでいることが特徴であり、水を与えると元に戻すことができるのはトレハロースのおかげとされています。
お肌を乾燥から守る
トレハロースはグリコシルトレハロースとして化粧品などにも使われています。
肌はさまざまな影響を受けて乾燥してしまいます。
湿度や温度の変化が主な原因とされていますが、グリコシルトレハロースは乾燥状態の空気の元でも肌をしっかりと保護することができますし、保湿作用に優れているのでさまざまな化粧品に使われているということです。
グリコシルトレハロースの効果
お肌の保湿に
グリコシルトレハロースは保湿クリームやオールインワンゲルなどによく配合されている成分です。
トウモロコシ由来の天然の糖質であり、グルコースが結合したものなのですが、高い保水力が特徴となっています。
砂漠に生息する植物のなかには乾燥状態が続いても、再び水分を与えると元気に成長するものがあります。
その生命力に驚くかもしれませんが、これは生物の中に存在するトレハロースの働きによるものであり、人間の肌にも同じような効果を発揮させるためにグリコシルトレハロースという成分が作られたのです。
グリコシルトレハロースは保湿剤やヘアケア製品などによく使われています。
保水力が高く水分を保持する能力に優れたことが特徴であり、この成分が配合された化粧品を使えば肌を乾燥からお肌を保護することができるでしょう。
乾燥からの臭い対策に
グリコシルトレハロースは肌の状態を整えてくれますし、外部からのダメージをしっかりブロックしてくれます。
紫外線によるダメージから肌を保護することができますし、肌荒れを予防する働きもあります。
また、乾燥からの臭いを防ぐ効果もあるということです。
そのため臭いが気になる人もグリコシルトレハロースを利用すると良いでしょう。
トレハロースの特徴
トレハロースはブドウ糖が結合してできた2糖に分類されるのですが、ライ麦から発見された成分となっています。
食品や化粧品などさまざまなものに使われており、名前を聞いたことのある人も多いでしょう。
この成分は海藻類やひまわりの種、エビ、キノコなどに含まれており、知らないうちに口にしていることも多いと言われています。
トレハロースは微生物や植物の体内にも存在しているため、古くから存在する成分と言えるでしょう。
しかし、実際に存在していることが分かったのは1832年のことであり、さまざまな分野で利用できるのではないかと考えられていました。
かつてはトレハロースを抽出することが難しく、コストがかかりすぎてしまったので実用化することができませんでした。
しかし、1994年にでんぷんからトレハロースを生産することに成功したため、低コストで利用できるようになったのです。
保水のための化粧品に
トレハロースの最大の特徴は保水力であり、化粧品やスキンケア用品などにも使われています。
乾燥肌の人には保水力が効果を発揮してくれますし、細胞を保護する効果があるので敏感肌の人にもおすすめです。
また、オイリー肌も乾燥が原因となっているため、トレハロースを利用すると良いでしょう。
副作用と安全性
天然由来成分
グリコシルトレハロースはとうもろこし由来の天然糖質であるトレハロースとグルコースが結合した成分となっています。
優れた保湿効果や保水力を持っており、肌に潤いを与えることはもちろん、肌のハリを保つ効果や肌の状態を整えたいという人にもおすすめの成分です。
天然由来の成分なので副作用の心配もありませんし、安全性が高いと言えるでしょう。
また、グリコシルトレハロースは角質に作用して水分量を保つ働きがあるため、紫外線など外的ストレスから肌を保護することもできます。
そのため化粧品に多く使われており、高い効果を期待できると言えるでしょう。
お肌の修復や再生に
肌自体の再生力や修復力を高める効果もあるため、基礎化粧品などにも使われています。
ダメージを与えた肌を回復する効果も得られるでしょう。
グリコシルトレハロースは世界で安全性を認められており、この成分の入った化粧品は安心して使うことができると言われています。
グリコシルトレハロースはかなり安全性の高い成分なのですが、トレハロースを抽出する元の素材はほとんど海外からの輸入品となっています。
トウモロコシやじゃがいもなどから抽出される成分なのですが、これらは遺伝子組み換えで作られていることが多く、品質に問題があるのではないかという見方もあります。
こんな女性にオススメ
お肌の乾燥対策に
トレハロースは炭水化物などに含まれるブドウ糖の一種であり、細胞に水分を与えることで肌を乾燥から守る働きがあるということです。
砂漠に生える植物の中には一度枯れてしまっても、水を与えれば復活するものがあります。
トレハロースは野菜の変色や乾燥を防ぐことができますし、たんぱく質や炭水化物の変性を防ぐ機能に優れているということです。
トレハロースは食品業界では食品を美味しく保てる成分として重宝されています。
また、グリコシルトレハロースとして化粧品にも使われており、安全性が高いので人気の成分となっています。
細胞を復活させる効果のある成分であり、紫外線から肌を守る効果や肌荒れから肌を守るなどの効果が期待できます。
保湿効果
保湿効果にも優れており、潤いのある肌を手に入れたい女性におすすめと言えるでしょう。
また、しっとりしていてもベタつきなどはありませんし、皮膚の感触を良くしてくれるということです。
トレハロース自体は化学的に安定性が高いですし、日常的に摂取している成分となっています。
グリコシルトレハロースはトレハロースにブドウ糖が結合したものであり、安全性や安定性が高く、毒性もないので安心して利用することができるでしょう。
顔や体を洗った後の保湿成分として使うことで、お肌を健やかにしていきます。
まとめ
「グリコシルトレハロースの効果と化粧品の特徴とは」いかがでしたか。
グリコシルトレハロースの使い方は色々考えられますが、私的には体を洗った後の潤いに使うのが良いのかなと考えてます。
美肌は.comでは、グリコシルトレハロース配合の医薬部外品「デオシーク」でスキンケアをしている女子大生の記事もありますので、参考にしてみてください。