授乳中のカフェインは危険?影響する量や対策とは
2020/12/27
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「授乳中のカフェインは危険?影響する量や対策とは」
コーヒーが好きなママさんや、お茶が大好きなママさんは沢山いらっしゃるかと思います。
忙しい毎日、時にはホッとしたいですよね。
そんなカフェイン入りのコーヒーやお茶は授乳中に飲んでいいのか考えたことありますか?
カフェインは授乳中は危険?と言う方もいらっしゃいますが、果たしてどうなのでしょうか?
今回は授乳中のカフェインについて調べましたので、参考にしていてください。
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目次
授乳中のカフェイン
Q「カフェインにはどの様な影響が考えられるの?」
A「赤ちゃんは感受性が高いので、少しの量でも寝つきが悪くなったり夜泣きの原因になる事もあります」
カフェインには脳を刺激して運動機能や感覚を高める作用があり、眠気覚ましに使われることも多いです。
カフェインが赤ちゃんに
授乳中に母親がコーヒーを飲むと、そのうちの約1/100が母乳に入り込みます。
母乳を通して赤ちゃんもカフェインを摂取することになり、具体的には0.06~1.5%という割合となっています。
赤ちゃんは感受性が高い
カフェインは刺激物の一つで、赤ちゃんはカフェインに慣れていないということだけでなく、小さな体で感受性も高いため、過剰摂取とならなくても興奮して落ち着きがなくなったり、寝つきが悪くなったり、眠れなくて夜泣きするといった症状に繋がることがあります。
母乳にはもともと催眠作用があることが知られていていますが、カフェインの興奮作用で相殺されるという考え方もあります。
もし赤ちゃんに寝つきの悪さや喜怒哀楽の激しさを感じたり、夜泣きの頻度が高いと感じたら、カフェインの摂取量を疑ってみましょう。
カフェイン摂取は他にも、乳幼児突然死症候群という赤ちゃんが睡眠中に突然亡くなってしまうリスクを上昇させるとも言われています。
母親がちょっと摂取を我慢することで、赤ちゃんにとっての悪影響を確実に減らすことができることを覚えておきましょう。
カフェインは母親にも影響
Q「授乳中のおかあさんには、どのような影響があるの?」
A「カフェインを摂ることで、栄養不足になったり体を冷やしてしまう事もあります」
利尿作用
カフェインは赤ちゃんだけでなく、母親にももちろん影響があります。
植物から抽出される有機化合物で、天然由来の興奮作用をもたらす物質であるカフェインの持つ作用は、覚醒作用だけでなく、利尿作用もあります。
おしっこがよく出るという利尿作用には、実は良い面と悪い面があり、むくみが取れたりする反面、放尿と共にカルシウム・鉄分も排出してしまいます。
授乳中の母体は、摂取する栄養が母乳へとどんどん作り替えられていきますので、太りにくいとも言われています。
そのため、栄養を意識的に摂取するようにしないと、カルシウムや鉄分不足を招きやすくなります。
栄養分が排出
コーヒーなどでカフェインを摂取すると、その利尿作用で、ただでさえ不足しがちなカルシウムと鉄分の排出が促進されてしまいますので、注意が必要です。
水分補給としてコーヒーを飲んだら、すぐに排出されることを考えて、また別に水分の補給を心がけましょう。
体を冷やす
カフェインの影響として、体を冷やすこともあげられます。
暑い地域の食物は、基本的に体を冷やすようにできているものが多く、コーヒーも例外ではありません。
授乳中の母体がカフェインで冷えると血流悪化となり、母乳の出が悪くなることに繋がってしまいます。
また、血行が悪くなることは乳腺炎の原因にも繋がっていく場合があるので注意しましょう。
参考乳腺炎で母乳が出ない?症状と対策方法とは|ママ頑張って!♪
授乳中の摂っていいカフェインの量
Q「授乳中のカフェインは、どのくらいまでなら摂って良いの?」
A「安全な日本でも、はっきりとした基準は設けられていません」
カフェインの摂取目安は?
授乳中の女性におけるカフェイン摂取量は、日本国内でははっきりとした基準値は設けられていません。
EFSA(欧州食品安全機関)の発表では「200mg以下/1日」であれば母乳に影響が出る心配はないとされています。
ちなみに成人では「400mg以下/1日」ですので、その約半分となっています。
授乳中に「250mg以上/1日」のカフェイン摂取は、赤ちゃんへの影響だけでなく、母体へも頭痛や胃痛、不整脈といったものや不安感が増すなどのリスクを高めてしまいます。
カフェインが排出される時間は?
母乳へのカフェイン移行時間は約1~2時間後、母体におけるカフェイン血中濃度が一番高いのはカフェイン摂取後からおおよそ2時間後とされています。
さらに母体からカフェインが排出されるのは約5時間後になることが分かっています。
赤ちゃんの体内でカフェインを分解するためにはもっと時間を要すことも分かっていて、新生児においてのカフェイン分解時間は100時間以上にもなると言われています。
これを考えると、たとえ200mg以下だとしても授乳前のカフェイン摂取は避け、授乳後に摂取する習慣をつけることで、カフェイン血中濃度の高い母乳を赤ちゃんへあげることは避けられる考えになりそうです。
しかし頻繁に授乳している場合は、カフェインの影響があるとも言えます。
カフェイン入りの飲み物食べ物
カフェインはコーラ、紅茶や緑茶はもちろん、ココア・チョコレートにも含まれています。
慣れない育児で寝不足になり、栄養ドリンクの助けを借りたいところですが、これにもカフェインが含まれています。
先ほど「EFSA(欧州食品安全機関)の発表では「200mg以下/1日」であれば母乳に影響が出る心配はない」とご紹介しました。
そうは言っても「200mg以下」って、どのくらいかイメージが付きにくいかもしれません。
コップ1杯で多くて200ml、少なくて150mlくらい(目安)でしょうか。
計量器があれば、正確な量がわかるかと思います。
飲料1杯(150ml)辺りのカフェイン含有量
コーヒーではドリップで100mg
インスタントで60mg
エスプレッソでは驚くことに420mg
玉露では180mg
緑茶・紅茶・ほうじ茶・ウーロン茶・番茶では同じく30mg
ココアでは6~10mg
コーラ350ml缶では34mg
栄養ドリンク1本では80~160mg
食べ物のミルクチョコレート1枚では10mgとなっています。
コーヒーであれば、ドリップでもインスタントでも一日2杯、玉露は1杯、緑茶・紅茶・ほうじ茶・ウーロン茶・番茶は4~5杯、ココアは5杯程度、コーラは糖分摂取過多も考えると1本、栄養ドリンクも1本もしくは2本にしたほうが良いことになります。
チョコレートについてはカカオ分が多いものだと、コーヒーの2倍にもなるカフェインが含まれているものもありますので注意しましょう。
授乳中は常に空腹を感じますので、つい飲み物や食べ物に手が伸びますが、口に入れる前にはカフェイン含有量を確認しましょう。
授乳中のカフェオレ?
Q「コーヒーがだめそうならカフェオレなら問題なし?」
A「カフェオレにもカフェインは入っているのですが・・・」
コーヒーが好きな方も多いですが、女性に人気なのはカフェオレではないでしょうか?
カフェオレならコーヒーよりも渋みもなくマイルドだから、カフェインの量は抑えられているように感じます。
「実はカフェオレもコーヒーとあまり変わりません」と言いたいところなのですが、カフェオレはミルクを入れる分カフェインが薄くなっていくので、コーヒーを飲むよりはカフェインを摂る量が減ります。
どのくらい減るかは、混ぜるミルクにもよるので一概には言えませんが、先ほどのカフェイン含有量で考えると。
飲料1杯(150ml)辺りで、コーヒーの場合はドリップで100mgですが、半分をミルクにすることで「飲料1杯(150ml)辺り50mg」となります。
カフェオレが健康に良いのかどうかは別として、コーヒーよりカフェオレの方がカフェインの摂取量が少なくなります。
水出しアイスコーヒーなら?
Q「水出しアイスコーヒーって?」
A「カフェインは水だと溶けにくいので、カフェインの量を抑えることができます」
水出しコーヒーは飲んだことがありますか?
コーヒーがちょっと苦手な方でも、飲みやすいのが水出しコーヒーです。
何故飲みやすいのかというと、カフェインの量が少ないところにあります。
実はカフェインは水に溶けにくい性質を持っていて、お湯ではなく水によって作られた水出しコーヒーは、カフェイン量が少ないのです。
作り方にもよりますが、目安としてはコーヒー150mlに対しカフェインが約85~90mgと言われています。
ドリップコーヒーより1.5割ほどカフェインが少なくなる感じです。
水出しコーヒーは、アイスにして飲むことが多いと思いますが、体を冷やすことは血行を悪くし母乳の出方にも影響するので温めて飲みましょう。
水出しコーヒーの作り方です。
(この作り方はドリップする時間が短縮できるので楽に作ることができます)
カフェインレスコーヒーなら?
Q「カフェインレスコーヒーは?」
A「カフェインレスコーヒーなら、カフェインの量を劇的に少ないのが特徴です」
カフェインレスコーヒーは、カフェインを取り除いたものです。
とは言え100%カフェインが取り除かれたわけではありません。
また日本では、カフェインレスコーヒーはあまり人気がありません。
海外ではカフェインレスコーヒーは人気があるのですが、海外で作られている物には味が落ちないように薬品が使われていて、健康面での不安要素にもなっています。
日本で作られるカフェインレスコーヒーは、薬品を使っていない分安全性は高いのですが、コーヒーとしての味が落ちてしまいます。
ただし、カフェイン含有量がコーヒー150mlに対しカフェインが約3mgと言われているので、飲みすぎなければいいのかもしれません。
でも結局はカフェインが入っているので、授乳中に必要なカルシウムや鉄分が排出される事には変わりません。
カフェインが少ないからと言って、カフェインレスコーヒーばかり飲むのも危険です。
ハーブティーがオススメな理由
Q「何故ハーブーティーがオススメなの?」
A「体を温めるだけでなく、母乳に必要な成分が豊富に含まれているからです♪」
赤ちゃんへのカフェインの悪影響を考えると、授乳中の母親の飲み物ではハーブティーがおすすめです。
ハーブティーはノンカフェインで安心というだけでなく、母乳の出や血流促進、冷え改善にも効果があるというメリットがあります。
ハーブティーの持つ「血液循環促進」「血液浄化」作用は母乳分泌を補助し、水分補給となるという身体的役割と、授乳中には重要となるハーブ特有のリラックス効果で精神的役割を担ってくれます。
この中でも水分補給は、カフェインを気にすることなくたくさんの量を飲めることで母乳の詰まりを防ぎ、乳腺炎を予防することにも繋がります。
ハーブティーの種類
ハーブティにもたくさん種類があります
特に母乳に良い作用をもたらすものは、
ルイボス(カルシウムやナトリウム、マグネシウム等ミネラルバランスに優れている。甘味がある)
ラズベリーリーフ(ビタミンC、鉄分、ミネラル分、βカロチンも含み、貧血予防となる)
ローズヒップ(豊富なビタミンCで母乳促進、酸味がある)
レモングラス(疲労回復、母乳促進、レモンの爽やかな香り)
フェンネル(母乳分泌の活性化、母乳の出を良くすると言われています)
ネトル(母乳の栄養価、質を良くすると言われています)
まとめ
「授乳中のカフェインは危険?影響する量や対策とは」いかがでしたか。
授乳中における、カフェインの安全な摂取量というのは、日本では決まっていません。
基本的にはカフェインを取らない方が良いのが一般的な考えです。
どうしてもカフェイン入りの飲み物を飲んでみたくなりますが、育児されているママはハーブティーを飲むなどして避ける方がいいのかもしれません。
カフェインレスで授乳時期に必要なハーブを使用
ほほえみママミルクブレンド