ネトルハーブティーの効果や特徴、飲んではいけない人とは
2018/04/29
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ハーブティーを飲んでいる方も最近は多くなってきているのではないでしょうか?
その中でも人気のある一つが「ネトル」入りのハーブティーですね。
ハーブには長所もあれば短所もあるのはご存知でしょうか?
今回は、ネトルにはどのような働きや効果があるのか調べましたので、参考にしてみてください。
ネトル配合のハーブティー
目次
ネトルとは
ネトルはヨーロッパ原産のハーブで、イラクサ科の一年草です。
葉のふちはギザギザしていて、葉と茎にはトゲがあり、そのせいか「残酷」「中傷」といった花言葉になっています。
ネトルの名前の由来
名前の由来は、英語で針を意味するニードルだと伝えられています。
トゲの近くには袋があり、中に入っている液体に触れると皮膚がかゆくなってかぶれることがあります。
トゲはとても鋭いので刺さった時の痛みが激しく、その痛みは数日間続くこともあるため、素手では触らないようにしましょう。
茎からは繊維が取れるので、アイヌ民族はその線維から糸を作って生活に役立てていました。
アンデルセンの童話「野の白鳥」では、主人公の王女が11人いる兄のために、ネトルを集めて糸をつむぐというシーンがあります。
食材に使用されている
ネトルは料理の食材で利用することもありますが、主にハーブティーで利用されています。
鉄分が多く含まれていることから、血を作るハーブとも呼ばれていて、貧血予防で利用されています。
ネトルの花はとても小さく、料理やハーブティーを作る時は葉を使用します。
ハーブティーはほんのり甘味があり、草原にいるようなやさしい香りがします。
強いクセがないので飲みやすく、他のハーブとブレンドして飲むこともあります。
ネトルハーブティーの効果
ケルセチン
ネトルに含まれているケルセチンは抗酸化作用と抗炎症作用があり、アレルギーの原因となるヒスタミンを抑えることから、症状を和らげるためのサプリに使われている成分です。
ケルセチンはポリフェノールの一種で、ネトルの他には玉ねぎの皮やブロッコリー、緑茶などの食品に含まれています。
ドイツでは医薬品と認められていて、抗ヒスタミン薬として利用されています。
美肌効果にも
ケルセチンはビタミンCの吸収を高めてくれるため、美肌効果も発揮してくれる成分です。
そしてこの成分が最も注目されているのは、体脂肪に対する効果です。
この成分と糖が結合したケルセチン配糖体は、体に吸収されやすくなっています。
トクホとして
ケルセチン配糖体の脂肪を分解して体脂肪を燃焼しやすくする効果が認められ、この成分が入った緑茶は特定保健用食品(トクホ)として、マーク入りで販売されています。
ダイエットにも
ネトルに含まれている、植物コレステロールのβ-シトステロールは、悪玉コレステロールを抑える働きがあり、ダイエットで注目されている成分です。
血行促進
フラボノイドやクロロフィル、β-カロテンといった抗酸化成分は、血流を良くしてくれる成分です。
血流が悪くなってくると体が冷えてしまい、代謝が悪くなるので脂肪をため込む体質になってしまいます。
血行が促進して体が温まってくると、代謝が活性化するのでダイエットにも最適です。
ネトル配合のハーブティー
妊娠中や授乳中は
母乳には、赤ちゃんが生きるために必要な栄養のすべてが詰まっています。
母乳の質を上げることは、ママが選ぶ食べる物や飲み物にかかっています。
ネトルで母乳の質を
鉄分を含み、血を作ると言われているネトルのハーブティーは、母乳の質を上げるのに効果的です。
母乳は白い色をしていますが、その成分は血液とほとんど同じです。
ママが食べたり飲んだりして吸収した栄養が血液を作り、その血液から母乳ができています。
母乳が白いのは、赤血球をとり込んでいないことと、カゼインというタンパク質が光を反射することで白く見えると言われています。
妊娠中は避けた方がいい?
ただ、ネトルには子宮を刺激する成分が含まれているため、妊娠中は避けた方が良いという説があります。
その一方では妊娠中に飲んでいたという方もいるのですが、不安な場合は医師に相談するか、出産後に飲むようにしましょう。
リラックス効果
ネトルには、幸せホルモンと呼ばれているセロトニンが含まれています。
セロトニンが少なくなると、気分が落ち込んだり眠りが浅くなったりするので、セロトニンは精神安定や不眠対策に利用されています。
ネトルのハーブティーを飲むとリラックスしてくるのは、セロトニンによる効果とネトルの香りによる効果が関係しています。
特にこんな女性にオススメ
ネトルには鉄分の他にも、ビタミンCと葉酸等が含まれています。
葉酸
葉酸は赤血球を作るのに欠かせない成分で、遺伝子情報を持っている核酸の合成を手助けして、細胞分裂を促しています。
ビタミンB6
ビタミンB6、ビタミンB12と協力してアミノ酸のホモシステインを抑える力があり、過剰なホムシステインは動脈硬化の原因となっています。
ビタミンC
ビタミンCには、細胞の酸化を抑える、コラーゲンの生成を助ける、副腎ホルモンの生成を助けるといった働きがあります。
メラニンの還元作用もあるので美白成分で使われることも多く、鉄分を吸収しやすい状態に変える性質があるので、これらの成分は同時に摂取すると効果的です。
ビタミンCと葉酸は水溶性の成分で、体にためておくことができないので、毎日摂取したい成分です。
カリウム
デトックス効果のあるカリウムも含まれているため、余計な水分を排出する効果が期待できます。
ネトルのハーブティーは、貧血気味で立ちくらみが多い方、疲れやすくて体が冷えやすい方、ストレスの多い環境で過ごしている方、顔色が悪く肌がくすんでいる方、新陳代謝が悪くなっていると感じている方、むくみやすい方、ハーブティーで体の中からきれいになりたい方におすすめです。
花粉症の改善にも
ネトルには、抗アレルギー作用を持つヒスタミンが含まれています。
アレルゲンによって体内のヒスタミンが増えると、鼻水やくしゃみ、皮膚炎などのアレルギー反応が出ます。
そのため、花粉症やアトピー性皮膚炎の薬には抗ヒスタミン薬が使われています。
アレルギーを和らげる
花粉症の原因になっているヒスタミンを体に入れるのは、症状がますますひどくなりそうな気がするかもしれません。
しかし、ネトルに含まれているヒスタミンは、体内で放出されるヒスタミンよりも働きが弱いので、アレルギーを和らげる効果があると言われています。
ネトルには抗炎症作用のあるケルセチンも含まれているので、薬の副作用で眠くなったり喉が渇いてしまう時は、ネトルのハーブティーを飲んでみましょう。
ただし、薬のように飲んですぐ効くわけではないので、花粉症対策でハーブティーを飲む場合は、早めに飲んで準備をします。
花粉が飛散する時期は地域によっても異なりますが、3月~4月頃がピークになっています。
直前に飲んでも効果はそれほど実感できないので、できれば年明けくらいから飲み始めましょう。
ハーブをブレンド
鼻と喉をスッキリさせたい時には、清涼感のあるペパーミントや殺菌力のあるタイムをブレンドしたハーブティーがおすすめです。
鼻づまりで頭が重く感じるような時は、鎮静作用のあるレモンバーベナを一緒に飲んでみましょう。
まとめ
「ネトルハーブティーの効果や特徴、飲んではいけない人とは」いかがでしたか。
ハーブティーにも沢山の種類があります。
ネトルは女性にとって、うれしい効果を期待できます。
ネトルで健康的な美肌美人を目指しましょう♪
ネトル配合のハーブティー