パラフェノールスルホン酸亜鉛とは|汗を抑える変わった働きとは
2018/05/03
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「パラフェノールスルホン酸亜鉛とは|汗を抑える変わった働きとは」
女性にとって外出での対策といえば、紫外線対策と「汗対策」ではないでしょうか?
ドラッグストアやコンビニでも沢山の制汗剤が販売されています。
何でこんなに種類があって、値段も違うのか考えたことありますか?
今回はその中でも、とくに女性の方に知っていてほしい制汗剤に含まれている「パラフェノールスルホン酸亜鉛」についてまとめてみました。
何故多くの女性に知ってほしいか、まとめましたので参考にしてみてくださいね。
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パラフェノールスルホン酸亜鉛とは
「パラフェノールスルホン酸亜鉛」を、簡略化してまたの名を「フェノールスルフォン酸」と言います。
制汗剤の成分で汗を抑える効果の高いものの中に、パラフェノールスルホン酸亜鉛があります。
この成分は主に毛穴から発生する汗に吸着し、汗として流れ出るのを防ぐ効果があると言われています。
この制汗する変わった特徴が、お肌に膜を張って強制的に汗を止めるのではなく、毛穴から出てくる汗と結合して流れ出てこないようにする働きがあります。
ニューヨーク大学メディカルセンター ケネス・ウォーリックら
National medical Association.Journal of the Vol.58.No2 110-113 (March,1966)
このため敏感肌や肌を気にしている女性にも安心して顔の制汗剤として使う事が出来ます。
収れん作用によって毛穴や血管が縮まり、デオドラント効果の高い状態を保つ事が出来る事から、人気のある制汗剤に配合されています。
身体の毛穴から出る汗は、皮脂や雑菌と混じって臭いの元となります。
その根本的な毛穴に作用させる事で汗の発生を減らし、雑菌が繁殖するのを抑え、臭いの元を断つのが目的で使われている事もあります。
清潔志向の現代において、汗の臭いや出てくる量を減らす効果のあるものは需要が大きく、誰もが効果の高い製品を追い求めています。
最近では女性だけではなく男性も常にデオドラント製品を持ち歩く、そんな時代になってきているのです。
制汗への効果は?
人は生きている間は常に身体から汗を出します。
日中に活動的に動いている時は当然ですが、就寝中の夜間にも多くの汗をかいています。
これは身体にとって自然な働きであり、汗を出す事は身体の機能を正常に動かしている証拠となります。
病気の時に発熱した際には、汗をかく事で熱を下げて調節するように身体が防御反応を起こしている訳です。
このように汗自体は悪者ではありません。我々人間の身体機能にとって重要な役割があるのです。
ただ、その汗が皮脂と混ざる事で独特の嫌な臭いになる事から、誰もが汗を抑える為に制汗剤などを使用する様になりました。
パラフェノールスルホン酸亜鉛はそんな要望に応えるように、汗に吸着し制汗する事を得意としています。
出て来た汗に吸着し、収れん作用によって流れ出る汗を量を減らしていきます。
汗を抑えるという意味では十分にその役目を果たしていると言えるでしょう。
多くのメーカーが様々な種類のデオドラント製品を出していますが、その中でもパラフェノールスルホン酸亜鉛が使われている制汗剤は「強制的に蓋をする」という事をしないのでお肌に負担をかけずに制汗作用が期待できます。
パラフェノールスルホン酸亜鉛の収れん作用
制汗効果の高いパラフェノールスルホン酸亜鉛の収れん作用とは、タンパク質を変化させ血管や組織を縮める作用の事で、お馴染みの収れん化粧水と呼ばれるものは、その作用を利用した化粧水であり、肌に付ける事で毛穴を縮め、引き締め効果を狙ったものです。
制汗剤に使われているパラフェノールスルホン酸亜鉛はこの収れん作用が強く、それだけ効果も高いので、多くの制汗剤の製品に使用されています。
収れん作用によって、臭いの原因となるアポクリン汗腺に働きかけ、ただの制汗剤だけではなく、ワキガに悩む人が使用するクリームなどにも配合されており、ワキガ対策のアイテムとしてもお馴染みになりつつあります。
このように、効果の高いと言われるパラフェノールスルホン酸亜鉛は、その特徴的な作用によって、汗対策やワキガ対策として役立ち、男女問わず清潔感を求める人の需要を満たしています。
副作用や毒性は?
これだけ効果のあるパラフェノールスルホン酸亜鉛ですが、副作用についてはどうでしょうか。
効果の高い薬剤などは、それに比例して副作用などが気になるものです。
実際にパラフェノールスルホン酸亜鉛の毒性は低いと言われており、身体に対しての副作用は少ないと言われています。
国内では、国が定めた厚生省の認定する分量で、各メーカーも配慮して製造していますので、副作用は少ないと考えられます。
同じような制汗作用のある塩化アルミニウムよりも毒性は低いとされているので、普通肌の人であれば大きな問題にはならないのではないでしょうか。
ただ、あまりにも効果を求める為に、規定の量以上を使用すると肌に対しての刺激が強くなり、トラブルが起こらないとも限りません。
あくまでも使用法・用量に従って正しく使う事が大切です。
また、敏感肌やアトピー、そしてアレルギー体質の人は刺激が強い事も考えられますから、少しずつ試したり、心配な場合は安全を考慮して、医師に相談した方が良いでしょう。
継続して使う方が良い
パラフェノールスルホン酸亜鉛は、一回使っただけで高い効果を出すものではありません。
汗を完璧に止めるという訳でもなく、あくまでも汗を抑える程度であり、臭いの元となる雑菌の繁殖を抑える事が目的です。
全ての汗を完璧に取り去る事は難しく、身体の機能の面からも良い事ではありません。
程よい汗は必要ですし、制汗剤の使用も程々が良いでしょう。
規定の量を継続して使い続ける事で、成分が毛穴に少しずつ浸透し、汗を抑えるようになります。
大量の制汗剤を一度に使って肌に負担をかけるよりも、程よい量を継続する事が長い目で見れば効果的なのです。
汗というものは、それ自体には臭いはありません。
汗をかいて時間が経つ事で雑菌が繁殖し、臭いが発生する訳です。
普段から、汗をかいたらこまめに拭いたりして菌にエサを与えないようにする事が大切です。
その上で、パラフェノールスルホン酸亜鉛が入った制汗剤を適正に継続して使用する事で、臭いの少ない清潔な状態を保てるのです。
まとめ
「パラフェノールスルホン酸亜鉛の制汗効果について」いかがでしたか。
制汗剤には色々な成分が配合されています。
汗を止めるだけならどれでも良いのかもしれませんが、顔にだったり敏感な肌に使うのなら成分の事を知っておくとよいでしょう。
また汗を止めれたとしても、お肌に負担をかけていては意味がありません。
オールシーズン通して健やかな状態にしていきましょう。
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