ヘモグロビン濃度正常値、数値が低いとどうなるの?
2017/10/18
目次
ヘモグロビンとは
ヘモグロビンは私たち人間の体の中を流れている、血液中に含まれている赤血球の中にある「グロビン」というたんぱく質と「ヘム」という赤い色素の鉄で出来ています。
ヘモグロビンは、酸素と結合する性質を持つ事から、私たちが生きていくために必要な酸素を体の隅々にまで運んでくれる役割をしています。
更には、必要のない二酸化炭素を肺に運ぶ働きもするので、生きていく上で重要な役割を果たしているのがヘモグロビンです。
ヘモグロビンが少なくなると貧血になったり、逆に多すぎる事でも体に不調をきたしてしまう場合があります。
今回は、生きていく上で大切なヘモグロビンについて調べてみましたので参考にしてみてください。
ヘモグロビンの色々な口コミ
ヘモグロビン濃度の正常値は
ヘモグロビンが多いとか少ないとか言われても、何が基準かわからなければ何とも言えませんよね。
性別により違いがありますのでまとめてみました。
気になる場合は専門の医師に聞くのがいいのですが、健康診断等は結果が自宅に送られてくる場合もあります。
そのような時は次の表を参考に自分の状態を確認してみてください。
男性
11g/dl以下・・・貧血による疾患の可能性が検討される
11~13g/dl・・・やや貧血症状
13~16g/dl・・・正常値
16~18g/dl・・・やや高い
18g/dl以上・・・疾患の可能性が検討される
女性
10g/dl以下・・・貧血による疾患の可能性が検討される
10~12g/dl・・・やや貧血症状
12~15g/dl・・・正常値
15~17g/dl・・・やや高い
17g/dl以上・・・疾患の可能性が検討される
とても大切な酸素
地球上にいるかぎり空気が無くなる事は殆どないですが、それはもしかしたら貴方だけであって、身体の中は酸素不足になっているかもしれません。
私たちは酸素を24時間酸素を吸っています。
その酸素は吸っただけでは意味がなく、ヘモグロビンのヘム鉄と結合する事で体の隅々まで運ばれていきます。
つまりヘモグロビンが減少する事は、身体の中の酸素不足ということになります。
もっと細かく言いますと、人の体を作っている約37兆個(60兆個とも言われている)の細胞一つ一つが呼吸をしています。
その細胞が呼吸するにはヘモグロビンによる酸素の供給と、二酸化炭素の排出がとても大切になってきます。
野口英世博士は「すべての病気は酸素欠乏が原因である」と言われ、ノーベル医学賞を受賞したドイツ人医師オット・ワールド博士は「ガンの原因は酸素の不足による」と言っています。
細胞一つ一つはとても小さいですが、その小さな細胞が元気でいられるかどうかは、どれだけバランスよく酸素を供給できるかが健康的な体作りに繋がっていきます。
ヘモグロビンが減少するとどうなる
鉄分不足によおる血液中の赤血球やヘモグロビンの濃度が低くなると色々な症状が現れてきます。
立ちくらみ
めまい
疲れやすくなる
眠気
動悸(どうき)
息切れ
肩こり
全身のだるさ
イライラする
集中力の低下”
日本人女性の5人に1人は鉄分不足とも言われています。
赤血球の寿命
血液中の赤血球には寿命がるのをご存知でしょうか?
一般には120日と言われていますが、その代わり骨髄では新しい赤血球が作られていくので赤血球が減っていく事はありません。
また寿命が多少短くなったとしても、骨髄では一般の量より多く作る事が出来るのである程度までなら、寿命が短くなったっとしても貧血になる事は無いと言われています。
ただし寿命が120日より少ない約105日以下になってくると、生産が追いつかずに貧血状態になってしまうこともあります。
貧血は自覚症状に気づきにくい?
貧血は、病気が進んでいっても症状をあまり感じない場合もあるのです。
それは貧血の進行していく速さに関係しています。
早い段階で貧血が進んでいく場合は症状が出やすいのですが、進行していくスピードが遅い場合は身体が貧血状態に慣れて行ってしまうので、なかなか自覚症状が出ない事があります。
貧血であっても、貧血になっている自覚をしないで生活してい女性がとても多いのです。
参考→ヘム鉄と非ヘム鉄の不足と効果|鉄分欠乏症貧血症状の予防と治療
ヘモグロビンの数値が低い原因
溶血性貧血
赤血球が何らかの原因で壊されてしまう事を「溶血」と言います。
赤血球が壊されることはヘモグロビンの現象にも繋がっていきます。
原因としては細菌感染、何らかの毒素、血漿浸透圧の極度の低下などがある。
一方、アレルギー(抗原抗体反応)によるものもあり、この場合、赤血球を異物と誤認して、抗体反応によって赤血球が破壊されて発生する。
抗酸化作用を有するビタミンEが欠乏し、生体膜で活性酸素が存在すると脂質過酸化反応により過酸化脂質が連鎖的に生成され、膜が損傷し、赤血球で溶血が起こるなど生体膜の機能障害が発生する
参考→wikipedia
失血性貧血
失血性貧血は、物理的な事で簡単に言えば「出血」によりヘモグロビンが減っていく事です。
ただし「出血」と言えば怪我をした時の事をイメージすると思いますが、女性の生理も出血(慢性出血)の部類に入ります。
また胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がん、大腸がん、ポリープ等も失血性貧血の原因になります。
腎性貧血
赤血球を生成を促進させる「エリスロポエチン」というホルモンがあります。
このホルモンは腎臓から分泌されるのですが、肝臓の働きが低下すると分泌量が減少してしまい赤血球を作り出す量が減り貧血状態になっていきます。
一般の貧血は、「鉄分」を補給する事で改善していく事が出来ると言われていますが、腎性貧血はそもそもの原因が異なるので「鉄分」補給だけでは改善していく事が出来ません。
鉄欠乏性貧血
これは一般的に知られている「鉄分」不足によるものです。
特に女性は貧血になりやすいので「鉄分」を摂る事を意識していきましょう。
葉酸欠乏性貧血
葉酸も新しい赤血球を生成していく上で大切な栄養素です。
妊娠中に葉酸欠乏性貧血があった場合、赤ちゃんは、二分脊椎などの重篤な先天性欠損症を発症するリスクが高くなる可能性があると言われています。
また葉酸は体内で作る事が出来ず食物などから摂らなければなりません。
厚生労働省は葉酸に関して、少なくとも妊娠の1ヶ月前から妊娠後の3ヶ月の摂取を推奨しています。
葉酸欠乏性貧血の場合は、葉酸を摂る事で改善していきます。
再生不良性貧血
再生不良性貧血は難病に指定されており、生まれつき遺伝子の異常があって起こる場合とそうでない場合があります。
臨床調査個人票による調査では、2004年~2012年の9年間の罹患数は約9,500(年間約1,000人)、罹患率は8.2(/100万人年)とされています。
参考→難病情報センター
再生不良性貧血は貧血の中で最も治りにくいとされ、手続きをする事で公費負担(医療費助成)を受ける事ができる場合もありますので、市区町村および都道府県の窓口へ問い合わせましょう。
ヘモグロビンの増やし方
鉄欠乏性貧血の場合は「鉄分」を補給していく事が基本となっていきますが、そのほかの場合は違った方法をとらなければなりません。
貧血の症状は大きな病気に繋がる可能性もあります
体の異変に気づいたら、専門の医療機関に行きましょう。
献血するには
街頭などで献血を行っている場合があります。
もちろん誰かのための献血ですが、自分の体の状態を知る事も出来るので、積極的に献血をしましょう。
今回のヘモグロビンに関しては「12g/dl以上」なければ献血する事が出来ません。
愛知県赤十字血液センターでは、平成25年11月より当面の間、女性の方の血漿成分献血の場合、「ヘモグロビン値12.0g/dl以上を献血可とする」基準に変更しました。
また、現在、男性の方の全血献血(200mL献血)の場合は、「ヘモグロビン値13.0g/dl以上を献血可とする」、女性の方の全血献血(200mL献血)の場合は、「ヘモグロビン値12.5g/dl以上を献血可とする」基準でお願いしております。
参考→日本赤十字社より
まとめ
「ヘモグロビン濃度正常値、数値が低いとどうなるの?」いかがでしたか。
体の中での酸素の働きは目で見る事は出来ませんが、人は生きていく上で、水と酸素は絶対に不可欠です。
また酸素の供給ができれば健康→美肌にも繋がっていきますね。
美肌は.comでは、疲れがとれにくくなったり、鉄分補給にオススメのサプリメント高麗美人の体験談もありますので、参考にしてみてください。
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