歯科金属アレルギーでぶつぶつ?治す事は?パッチテストで対処
2020/12/27
目次
金属アレルギーって?
貴金属は今の時代あまりゴージャスに付けるのは一部の人達くらいですが、ワンポイントとしておしゃれに身に着けている女性は多いですよね。
ランチやディナー、結婚式やパーティー等身に着ける事が多いアクセサリー。
そんなアクセサリーで気になるのが「金属アレルギー」、皆さんは普段考えたことがありますか?
金属を身に着けると痒みを感じたり、ぶつぶつになってかぶれてしまう人がいて、「私には合わない」と身に着ける機会を少なくしたり、まったく付けない人もいます。
この症状だけならまだ軽いのかもしれませんが、実は症状が悪化すると、髪の毛が抜けてしまったり、当たり前のようにある金属ですら触る事で反応が起きる事もあるのです。
当たり前のようにある金属、それはドアを開ける時に触る「ドアノブ」であったり家の戸締りに使う「鍵」であったりと、まさかと思うようなものです。
そんな金属アレルギーの特徴を調べてみました。
金属アレルギーが起きる原因
金属アレルギー、別名「「接触皮膚炎」」と呼ばれる場合もあります。
実は金属そのものを触ったくらいでは症状は殆どでないようで、近づいて反応する事もありません。
ただ身に着けていて汗をかいたりすると金属は少しづつ溶けていくんですね。
金属が溶けるなんて思うでしょうが、肉眼では確認できないくらい少しづつ少しづつ溶けていきます。
その溶けた金属がイオン化して体内に入り込んできて、体内のたんぱく質と結びつくことでアレルギーの原因となる物質「アレルゲン」となるんです。
この症状は直ぐに現れる人もいれば、数年かかって現れる場合もあります。
数年もかかって反応した場合は、殆どの方が金属アレルギーが原因と思う事は難しいのが現状で厄介な病気です。
私の場合、貴金属の時計をして直ぐに痒みを感じたことがあるのですが、今思えば少し汗ばんでいたように思えます。
ピアスなどは直接血液や体液に触れる場合もあるので症状が出やすいとも言われています。
また歯の治療に使われる金属も同じ事で、それが溶け出し身体の中でアレルギー反応を起こしてしまう事があるようです。
金属アレルギーの症状
身に着けている部分に症状が現れる場合もありますが、全然触れてもいない場所に症状が出る場合もあります。
身に着けているアクセサリー
金属を付けているところで、痒みやぶつぶつ等の湿疹が現れる事は良く知られているのではないでしょうか。
その場合は身に付けなければ殆どの場合症状が治まっていく事もあります。
腕時計やピアス、そしてネックレスを付けていて症状が現れる場合があるので、その場合は無理せずに使う事を辞めるのが良いと思います。
歯の治療
歯科医院で歯の被せ物に金属が使われることがあります、それが溶け出して体内に入っていく可能性がある事をご存知でしたか?。
口の粘膜が荒れてしまったり、舌にまだら模様が出来る場合もあるようです。
ただこれは口の中で発症した物であって、体内に入ったものは全く関係ない所で症状として現れます。
手のひらや足の裏に小水疱という症状や、手や足、腹部などに痒疹ができたりと全身で反応する可能性があります。
これは体内に入り込んだ金属イオンが汗とともに出る事で症状が現れます。
薄毛の原因が金属アレルギーであった事もあり、なかなか自分で金属が原因であることを判別する事が難しいのが現状です。
まさか専門の歯科医療で治療していて、溶ける場合があるなんて考えてもみませんよね。
金属アレルギーの原因になりやすと言われている物
個人差があるので、あくまでアレルギーになる可能性があると言われている物です。
水銀
水銀は今では毒性が高いとして知名度もあり触れる事もほとんどないとおもいます。
ただ今でも体温計などに使われている事もあり、それが衝撃によって破損した場合、中から水銀が出てくる可能性もあります。
アルミニウム・鉄・チタン
ジュースの缶、時計、アルミホイルに使われています。
また食べ物である、ほうれん草やレバー、卵などにも含まれています。
ニッケル
10円玉や100円玉がニッケルで出来ています。
コーヒーやチョコレート等にも入っていますが一般的には尿と混じって排出されていきます。
クロム
ドアノブに使われている事が多く、食べ物ならひじきや、ワカメにも含まれています。
イリジウム・インジウム・パラジウム
歯の治療で使われることが多い鉄です。
コバルト
硝子や陶器に使われています。
スズ
防かび剤や接着剤などに使われることが多く有害物質に分類されています。
特にニッケルは安価なピアスや指輪などのアクセサリーに使われることが多いのもあって、アレルギー反応を起こす比率が高いようです。
金属アレルギーを気にするのであれば、「何で出来ているか」知ったうえで身に着けるのが良いのではないでしょうか。
パッチテストで見極める
どの金属に反応するかは、個人個人違います。
自分がどの金属に反応するかは、皮膚科で出来る「パッチテスト」をする事で調べる事が出来ます。
自分がどの金属で反応するか知っておくことで予防対策や対処方法の目安にもできるので、専門の医師に相談して受診してみてください。
金属アレルギーを予防、治す事はできるの?
簡単な事は身に付けなければいいのですが、実際にはそんな事はできませんよね。
金属アレルギーに1度なってしまうと、その体質を改善していく事は難しいとも言われています。
先ほどもお話ししましたが、ニッケルで出来ているアクセサリーを付ける事は控えることです。
どうしても身に着けたいのであれば、金やチタン、ステンレスやプラチナ等の反応が少ない物を身に付ける事も予防に繋がっていくのですが、最近では金でもアレルギー反応が出る場合もあるようです。
マグネシウムやチタン、ベリリウムは汗に溶けにくく酸化しにくいため、金属アレルギーになりにくいと言われていて、それらを使うのが良いかと思います。
間違いないのは金属ではなく樹脂などで出来たアクセサリーを身に着ける事です。
また歯の治療で使った被せ物、予防という観点から考えると金属で無い素材の物に変える事も予防に繋がっていきます。
汗を掻きやすい日などは、アクセサリーを身に付けない事も予防になりますね。
アクセサリーや歯の被せ物以外にも、メガネやお金もニッケルで出来ているので、なかなか100%触れないようにすることは難しいですが、出来る事からしていくだけでも違いはあるのではないでしょうか。
また栄養素である鉄分もこれに該当する事をご存知でしょうか?
「食べ物なのに!?」と思うのですが、該当してしまうんですね。
でも鉄分は生きていく上で必要な栄養素の一つなので、こればかりは避けようがないと思います。
ピアスコートを使用
ピアスコート別名「メタルコート」とも呼ばれて、「TOKYO HANDS」なんかに行くと販売されています。
「アクセサリーを身に着ける事でかぶれてしまう、でもどうしても身に着けたい!」
そんな時にはピアスコートを活用する人も多く、使い方も簡単でキャップについている刷毛で、皮膚に接触する金属の部分に塗布するだけです。
1.アクセサリーの皮膚に接触する部分を水で洗って乾かします。
2.ピアスの場合なら、皮膚に挿す部分と密着する部分にキャップについている刷毛で塗布していきます。
3.塗り終わったら30程度乾かして完了です。
(詳しくは取り扱い説明書を読んでください)
評判は良いようですが、一部の人はかぶれてしまう方もいるようです。
まとめ
「歯科金属アレルギーでぶつぶつ?治す事は?パッチテストで対処」いかがでしたか。
金属アレルギーの反応の仕方には個人差があります。
もし身に着けて反応があれば、もったいないという気持ちは分かりますが使用を控えましょう。
事前に専門の医療機関でパッチテストをすることで、予防ができますし自分が使える物を安心して選べるのでオススメです。
アクセサリーは、女性にとっておしゃれにする大切なアイテムです。
この機会にパッチテスト受けてみてはいかがでしょうか。