夢でリラックス?瞑想の呼吸法で海馬のシータ波の出し方とは
2017/10/15
目次
瞑想とは
およそ2500年前のインドで瞑想の力によって人々を苦しみから救おうとする人物がいました。それが「ブッダ」です。
ブッダは瞑想が持つ特別な力を知っていて多くの人々に勧め広めていきました。
という事は宗教に関係の深い物と思ってしまいそうになりますが、瞑想は宗教や思想とは全く関係のない物なのです。
インドの人たちはブッダが考えた「心の科学」と考えているようです。
なんだか怪しげな瞑想。
でも日本の大手企業では、この瞑想を取り入れているところもあるのです。Y○hooとか・・・♪
私たちが普段色々考えたり、身体のバランスを整えるために色々な信号を送る脳は、生きている間にほんの一部しか使われていないと言われています。
この瞑想も科学的にまだまだ解明されていない部分もありますが、瞑想をすることによって秘められた力を引き出す事が出来るのです。
脳は起きている時にこそよく働いてくれるのですが、実は寝ている時に現れる「ある特別な脳の働き」がキーワードになってきます。
ナダック式瞑想の仕方
座り方は布団を敷いてもいいですが、椅子に座わりながらでもできます。
先ず頭を前に少し傾け、目を閉じます。
舌は上あごにつけ、手のひらを重ねて親指を合わせていきます。
猫背にならないように背筋を伸ばし、呼吸を鼻でしていきます。
これで格好の準備は整いました。
そしてとても大切な事は「呼吸」です、呼吸の事だけに意識を持っていきます。
「吸って」「吐いて」「吸って」「吐いて」・・・・・。
普段意識する事が少ない「呼吸」を意識する事が大切になってきます
健康を意識している健康法として座禅や気孔、ヨガをされている人もいますが、いずれも呼吸法が重要視されています。
1日3分、これが瞑想の仕方簡単ですね♪
”意識して息を吸い、意識してはく。こうすれば、大きな効果がもたらされる”
ブッダの言葉より
瞑想のリラックス効果、なんか本格的になってきましたね♪
瞑想を継続していくと
瞑想をしていく(呼吸を意識していく)事をやってみると何か感じるものはないでしょうか?
よく「雑念がきえる」と言いますが、実際に自分の呼吸を意識していくと、雑念が消えていく感じがしますよね。
ある実験では、物忘れの予防になるという結果も出ているようです。
近年この瞑想の効果が解き明かされつつあり、ハーバード大学の論文では、8週間毎日およそ20分瞑想を続けていった結果、人の記憶の中枢である「海馬」に変化が起きたのです。
それは海馬の体積が約5%増えた事なんです。
この変化は海馬だけではなく、「小脳」「脳幹」等神経細胞が集中しているところが増えたという研究結果が発表されました。
海馬の特徴
脳の中には「前頭前野(ぜんとうぜんや)」という思考や判断を担う脳の中でも最も発達した部分があります。
そして前頭前野と連携して思考と判断を司る「海馬」(約4000万個の細胞からできている)が活性化されると記憶力が良くなり長期的に記憶をとどめていく事が出来ます。
常に記憶を引き出していく事をしていくので、ストレスの影響が受けやすくその結果痩せていく事があります。
これは脳をレントゲンで健康な人と、ストレスにより鬱になってしまった人の海馬を比べるてみると痩せている事が分かる場合があります。
ストレスによって痩せる海馬、それに対し瞑想をすることで増える海馬。
ストレスを瞑想する事によって海馬を増やし活動を活発にしていくのです。
シータ波
瞑想をしている時の脳波を調べてみたところ、頭の前の「フロンタール」から出てくる「シータ波」を沢山記録する事が出来たんです。
なんの事だかちょっと難しいですが、シータ波は一般的に浅い睡眠をとっている時に見られる現象なのですが、起きているにもかかわらず寝ている時の脳波が出ていたんですね。
もっと細かく説明すると、シータ派とは脳波の一つで「脳波」とは脳細胞が活動すると出る電気信号をとらえたもので、脳がリラックスしている時は「α波」、イライラしている時等、活動的な時は「β波」が出てきます。
それに対し何かに没頭していたり、高揚感を味わっていたり、眠っている時に出る脳波がシータ「θ」波、1秒間に約5回の周波数で規則正しいリズム(シータリズム)を打ちます。
このシータ波は、ただ眠っている時に出ているわけではなく、特別な瞬間に特に強烈に出てくるんです。
それは「夢」を見ている時なのです。
先ほどお話ししましたが、瞑想をしている時にシータ波が出ている事がどれだけ凄い事がわかってきたでしょうか?
もっと簡単に言えば瞑想をすると「起きながら夢を見ている」状態になっているんです。
寝ている状態
人が睡眠状態になると、前頭前野(ぜんとうぜんや)も眠っている状態になっていきます。
すると海馬は寝ている間に、その日1日の記憶を整理して必要でない記憶を消す作業をしていきます。
この睡眠時に海馬が記憶の整理をして、作業をしている時に夢を見させているという説もあります。
頭の前からシータ波が出ている時は、海馬が記憶の整理(重要な情報を記憶にきちんととどめていく)をしている時だったんですね。
前頭前野が海馬に命令を出さない状況にすることは、海馬にとって非常に良い環境を作る事に繋がっていきます。
瞑想と脳
最初の方でお話しした瞑想のやり方で、呼吸を意識する事がポイントと紹介しました。
呼吸を意識していく事で、前頭前野の意識が「吸って」「吐いて」をすることで外の方に気をとられ、海馬にとって良い環境を作り出し休ませ脳の機能を高めていきます。
シータ波は外の現象に興味を持つ時、例えば新しい事に取り組んだ時や興味のある物に出会ったりした時に出やすくなります。
そんな時の記憶って残っている事って多くないですか?
シータ波が出ていて海馬が機能している事は、記憶力が高くなっているんですね。
瞑想は科学的に解明をされていない部分もありますが、脳にとって非常に良い状態にしています。
人は1日に約190000項目を考えていると言われて、その内容の殆どが過去の後悔や将来の不安なのだそうです。
ずーっと考え続けている脳は、疲れていてもおかしくない状態になっているのです。
瞑想で期待できる効果
落ち着かせる事が出来る
心に余裕ができる
リラックスできる
睡眠の質をあげていく
効果のある複式呼吸
横隔膜を大きく動かし深く長い呼吸をする方法で、脳内で快楽物質を放出させていきます。
副交感神経を優位にしていきながら血液の流れを良くしていくので内臓を元気にし、精神面にも大きなメリットをもたらしリラックス効果が期待できます。
心と体に影響を与える自律神経のバランスも、腹式呼吸をすることで整えていけます。
まとめ
「夢でリラックス?瞑想の呼吸法で海馬のシータ波の出し方とは」いかがでしたか。
瞑想というと特別な人が行ったり、効果が良くわからないと言う人もいらっしゃいますが、今回のシータ波の事を知った今はどう感じていますか?
誰でも簡単に出来るのが瞑想です。
呼吸法を意識してリラックスしてみてはいかがでしょうか?
リラックスしてストレスを減らしていく事は、健康にも美容にも深くかかわっていく事になります。
是非、瞑想で気分も若々しく♪
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