お肌の乾燥対策にはどんな食べ物?カサカサかゆみ体質を改善
2018/05/03
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目次
カサカサかゆみの乾燥肌とは
皮脂の分泌量の低下や、角質細胞間脂質の減少等による角質の水分保有量が低下した状態の事で、カサカサ乾燥肌になると、不均等な細胞が並びスカスカの状態になって、隙間などが出来てしまいます。
肌の表面は潤いがなく、触るとカサカサとなっているのが分かる場合もあります。
外部から色々な物が肌の内部に侵入しやすくなっている状態になり敏感肌の原因になる場合もあります。
外部からの刺激を受けると、肌のバリア機能を修復しようと新しい細胞を作り出します。
(バリア機能とは、セラミドなどのによって形成)
そのため、細胞を作るスピードが速くなり細胞が不完全な状態で作られてしまいます。
ターンオーバーが早くなると
ターンオーバーが早くなる→セラミド、アミノ酸が作られない→脂肪肝脂質が無い→隙間が出来る→乾燥する→ターンオーバーが早くなる・・・。
この悪循環になってしまい、そのままにしておくと細胞を過剰に作り出していき、皮膚が厚くなっていきます。
このぶ厚くなってしまった皮膚によって「くすみ」や「しわ」、「ゴワゴワ肌」になってしまい、人の心理としては、更に「スキンケアしなきゃ!」という状態になってしまうのです。
ターンオーバーのサイクルは、約28日間と言われていて、これ以上早く出来る事は、不完全の細胞を作っているという事になります。
この不完全な細胞は、外部からの刺激に対して、バリア機能を十分に発揮できず、更なる悪循環を作ってしまうのです。
乾燥肌の原因には、加齢、食生活、睡眠、ストレス等があります。
いくら良いスキンケアをしていても、普段の食事や環境が悪ければ、ほとんど効果を期待する事は難しいでしょう。
今回は身体の中からの改善(体質改善)についてまとめてみました。
乾燥肌の症状
乾燥肌の症状には「かゆみ」や、「肌のカサカサ感」等があります。
かゆみは肌のバリア機能の効力がない場合に起きやすく、肌が正常な状態を保てなくなると、敏感肌になりちょっとした刺激などでかゆみを感じてしまいます。
ドライスキン
かゆみを感じて掻くと、それが悪循環となって更にかゆみを感じる肌になってしまいます。
肌がカサカサになっている状態をドライスキンと呼びます。
水分の保有率が低くなると、皮膚のバリア機能が低下しドライスキン※1になります。
乾燥肌は、悪循環を招く要素が多いので、きちんとしたケアが必要です。
※1ドライスキンとは、乾燥肌と同じような物で、皮脂の分泌が低下し「角質細胞間脂質」等が減っていき、角質の水分含有量が減っている状態の事です。
乾燥肌体質を改善する食べ物
基本的にはバランスの良い食生活が大切ですが特に食べて頂きたいものをまとめてみました。
体質改善という意味でもこれからご紹介するものを、普段食べていないものであれば、ちょっとでも良いので意識して摂りましょう。
納豆、豆乳
エストロゲンはお肌に大切なコラーゲンやヒアルロン酸の産生を促進し肌を滑らかにしていく働きがあります。
大豆に含まれているイソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲンに似た働きをしていくので、お肌の乾燥肌を予防していきます。
女性にとってはお肌の弾力性やハリを保つ働きや、抗酸化作用により紫外線などの外部からの刺激にからお肌を守ってくれるので、意識して摂りたい食べ物ですね。
ブロッコリー
ブロッコリーには「ビタミンA」や「ビタミンB 群」、そして「ビタミンC」「ビタミンE」「ミネラル」が多く含まれています。
ビタミンAには皮膚組織の発育や保護していく働きがあります。
ビタミンB 群は健やかな肌を作るのに大切なターンオーバーを正常な状態にしていき、その中でもビタミンB2とB6は肌荒れによるニキビの予防をしていきます。
ビタミンCは血流にのって全身に運ばれた後、コラーゲンを産生を促したり、悪玉活性酸素を除去していきます。
ビタミンEは血流を良くしていく事で、栄養を身体全体に運ぶことを促進し、それにより新陳代謝を活発にしていきます。
また抗酸化作用もあるので肌荒れなどのダメージを予防していきます。
ミネラルには亜鉛が含まれていて、お肌は勿論の事髪の毛や爪等に係る細胞分裂にアプローチ、健やかな肌作りに欠かせない成分です。
アボガド
オレイン酸が多く含まれていて、
一番酸化がしにくい不飽和脂肪酸と言われ、女性にとってうれしい肌への保湿力が期待できます。
また、美容成分の肌への浸透力を高める事が認められており美容液として多く使われています。
更に血液をサラサラにしてくれるので動脈硬化の予防作用もあります。
セラミドを作るには必須脂肪酸が必要になってくるのですが、アボガドにはこの必須脂肪酸が多く含まれており、お肌のバリア機能を高めていく事で乾燥から肌を守っていきます。
アボガドに含まれる、ビタミンAには皮膚組織の発育や保護していく働きがあり、ビタミンCには血流にのって全身に運ばれた後、コラーゲンを産生を促したり、悪玉活性酸素を除去、ビタミンEは血流を良くしていく事で、栄養を身体全体に運ぶことを促進し、それにより新陳代謝を活発にしていきます。
アーモンド
アーモンドにもアボガドと同じオレイン酸が豊富に含まれており、乾燥からお肌を守っていきます。
こんにゃく(特にこんにゃく芋)
こんにゃくにはグルコシルセラミドが含まれており
お肌の保湿や外部からの刺激から肌を守るバリア機能がありアトピー性皮膚炎に効果があると期待され、特にセラミド1を生成していきます。
また老化してしまう肌の酸化を抑制する働きやシワやシミの原因である酵素の働きを抑えてくれます。
その含有量は、米や小麦粉の約7~16倍とも言われています。
摂取したほうが良い代表的な成分
食べ物には色々あります、乾燥肌の体質改善という観点から言いますと以下の成分を意識して摂っていきましょう。
・セラミド
角質層の水分量に影響
・ビタミンA
皮膚や粘膜に必要な栄養素
・ビタミンB群
肌の正常なターンオーバーや、皮脂の分泌をコントロール
・ビタミンC
コラーゲンを生成するのに相性が良い成分
・ビタミンE
血行を促進して細胞に栄養を届けます
・たんぱく質
たんぱく質の不足は、お肌のターンオーバーを乱してしまいます。
お魚やお肉、卵を食べる事で摂る事が出来ます。
・オメガ3系脂肪酸
細胞膜を構成する成分の1つ
えごま油やあまに油は今では簡単に手に入るので、毎日大さじ1杯飲むことがオススメです。
・亜鉛
肌や髪の毛等の健康維持に欠かすことのできない栄養素
牡蠣やお肉、納豆に含まれています。
その他の自分で出来る対策
お風呂
お風呂の温度は高温にせず、洗う場合もナイロン製の物でゴシゴシ洗うのではなく、素手で優しく洗いましょう。
ゴシゴシ洗う事でスッキリ感は得られますが、お肌は悲鳴を上げている事になるんですね。
洗い過ぎるという事は、必要な皮脂までも取り除いてしまうので、肌のバリア機能の低下を招いてしまいます。
お風呂上り直後は、肌の水分がすごい勢いで逃げていきます。
熱い時の風呂上りに風に当たり「涼しい」といっている間に急激に水分が飛んで行っているので注意が必要です。
出来る限り早い段階で、化粧水→保湿剤(可能であれば保湿成分を配合した美容液)を使い保湿を心がけましょう。
また、保湿成分などが配合された入浴剤を使用する事も効率的なスキンケアに繋がっていきます。
衣類
衣類が原因でかゆみを帯びてしまう場合があります。
化学繊維はチクチク感じてしまう事があります。
お勧めなのが「綿」、「絹(シルク)」で、肌に触れた時の刺激が少ないのでお勧めで特にシルクが一番良いと言われています。
ユニクロの有名なヒートテックは、「吸湿発熱繊維(きゅうしつはつねつせんい)」で汗などの水分を吸収する事で発熱する特別な繊維で出来ています。
化学繊維なので、人によっては痒みを感じてしまったり蕁麻疹(じんましん)が出来る人もいるようです。
機能的に軽くて保温機能もあるのでで寒い時には着用したいですよね。
そんな時は、ヒートテックを肌に接触させない様に、綿やシルクで出来た下着を着る事で緩和していける場合があるので試してみましょう。
尚、柔軟剤を使用する事により摩擦が軽減できると言われています。
禁煙
コラーゲンを産生していく上でビタミンCはとても大切な成分
ニコチンは体内にあるビタミンCを破壊していくので、コラーゲンの生成を抑制してしまい、結果的に肌の老化を助けていく事になっていきます。
煙に含まれる活性酸素も、ビタミンCを破壊していくので注意が必要です。
一般的に2本タバコを吸うだけで、1日分のビタミンCが消えてしまうと言われていますので、コラーゲン生成等の美肌作りは難しいのではないでしょうか。
住まいの環境
お部屋が乾燥しているのなら、加湿器の使用も効果的です。
乾燥させるには風の力が効果があるように、エアコン等の冷風・温風は避けるようにしましょう。
睡眠
ホルモンの分泌は、お肌の回復に効果があると言われています。
大切な事は、就寝してから3時間後をいかに深く熟睡できるかがカギのようです。
就寝前は、刺激を与えるようなことを避け、体温が下がるようにするのがポイントです。
(お風呂上りが体温を下げやすい)
紫外線対策
紫外線は色々な面でお肌にダメージを蓄積させます。
場合によっては、色素沈着の原因にもなりますので、気を付けましょう。
皮膚が健康状態の場合ならメラニン色素は古い皮膚の細胞と一緒に剥がれていきます。
ただし必要以上に紫外線を浴び続けていくと、メラノサイトが活性化されすぎてしまい、それとともに皮膚の細胞がダメージを受けてしまうと新陳代謝が上手く機能しなくなり「シミ」の原因を作ってしまいます。
「シミ」を予防するにはチロシナーゼの働きを抑制していく事、「しわ」の予防には活性酸素の抑制がポイントになってきます。
適度な運動
適度な運動は代謝を上げ汗をかくことで老廃物を排出させる効果が期待できます。
その後は、擦らずにやさしく汗を拭きとりましょう。
拭き取らないでおくと、雑菌が繁殖しやすくなるので注意が必要です。
水分補給
お肌の潤いに一番必要なのが「水」です。
人は1日に最低2Lの水分が必要と言われていて、黙っていても水分は身体の中にほとんど入ってきません。
毎日意識して1日に「2L(リットル)」、普段摂ってないようであれば積極的に水分を補給しましょう。
水分を補給する事で身体中の細胞に水分が供給されて、お肌も潤います。
コーヒー等は、利尿作用があるので、水分補給でいえば、普通の水を飲む事をお勧めします。
喉が渇いたり熱いからと言って冷たいアイスコーヒーを飲むことで、必要な水分を尿として排出してしまう事です。
飲めば飲むほど脱水していくので飲む量には気を付けなければいけません。
アイスコーヒーで水分補給は出来ないという事を知っておきましょう。
まとめ
「お肌の乾燥対策にはどんな食べ物?カサカサかゆみ体質を改善」いかがでしたか。
いくら高級なスキンケアで保湿しても、そもそもの身体の状態が悪ければ「焼け石に水」状態になってしまいます。
乾燥肌は、悪循環(負のスパイラル)になる場合があり、段々治りにくくもなります。
症状が酷くなれば、場合によっては肌自体が凸凹になってしまうこともあります。
かゆみは目には見えませんが、耐え難いストレスの原因にも繋がっていきます。
先ずは、出来る事を普段から心がけて乾燥肌からお肌つやつやを目指しましょう♪
乾燥肌をケアする方法は1つではないので、色んな対策方法を試してみてくださいね。
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